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「工房からのお便り」を差し上げます。
ご希望の方に「工房からのお便り」を差し上げますので、お名前、ご住所をメールにてお知らせください。

メール宛先: ms@msaitostudio.com

近年のお客さまに年に数回、比較的小さな近作をご紹介するために葉書サイズのDMをお送りしています。

パソコンで pdf でお伝えすることもできますが、やはり画面でなく紙質のもので、ゆっくりご覧になってお考えいただきたいと思っているのです。

今回は、玄関の近くの壁に付けると便利なキーハンガーをご紹介しています。


DM1DM2


| 工房生活の周辺 | 08:09 | - | - | pookmark |
山桜の小さなベンチ
ベンチ310−6

山桜で小さなベンチを作りました。

いままでいろいろな材で家具を作ってきましたが、山桜は機会が無く、つまみなどに使ったことがあるくらいでひとつの家具すべてを製作したのは今回が初めてです。

バラ科の良い材だと聞いていたのですが、製作中も上品な香水のようなかおりがし、仕上げでオイルを何回も拭くととてもしっとりとした美しい木肌が現れてきて、あらためて魅力的な材だなと思いました。


ところで、試作をしていてデザイン的に行き詰まってうまくいかないときなどに小さなきっかけで仕事が動き始めることがよくあります。

このベンチの場合、そのきっかけは「肘掛け」でした。
このベンチは小さな子供がおもわず駆け寄ってくれるような雰囲気にしたいなあ、と思っていてどうしようかと迷っていました。「肘掛け」が鍵のような気がしていました。

今までベンチの肘掛けは水平なものか、下方に反ったものを作ってきましたが、あるときカーブした端材をヒョイッと上に反らして置いてみたとき、こころのなかでかすかにメロディーが鳴った気がしたのです。それから一気に仕事が進みはじめ、結果として当初より楽しい感じが出てきました。


三月下旬、工房の窓から見える斜面に自生している二本の山桜が時期をずらして色合いをちがえて満開になります。ソメイヨシノより一足早く散りはじめ、花びらが春のやわらかな南風に乗って工房まで飛んでくるときもあり、ああ春が来たな、と毎年実感するのです。

このベンチはお誘いを受けた春のグループ展(近くなりましたらお知らせしますね。)に出品の予定です。

             「ベンチ310」    
              100w x 45d x 42sh/76h cm
                                      山桜
              オイルフィニッシュ
           

ベンチ310−5

ベンチ310−2

ベンチ310−4

| recent work | 16:04 | - | - | pookmark |
家具工房と冬の暖房
立春も過ぎ、ここ藤枝では梅や桃の花が美しい頃になったのに暖房の話です。

多くの家具工房もそうでしょうが春から秋にかけて仕事で出た端材をためておいて冬期、薪ストーブで燃やして暖房とします。

いまだに安価な鉄板製ストーブを黒の艶消し耐熱塗装(たんに見栄で、、。)して使っていますが、温暖な藤枝の短い冬の暖房と私の少ない仕事量(、、不本意です。)から出る端材の量が毎年だいたいバランスしています。

ストーブ4

家具工房を経営していての数少ない恩恵の一つは、家具の主な材料であるナラやサクラ、カエデなどの広葉樹の端材は硬く火もちがよく、熱量も多いことです。(建築材の杉や檜はすぐに燃え尽きてしまうのです。)

最終的に冬期の燃料になることは加工作業の失敗を言いつくろって自分をなぐさめる最後の拠り所にもなります。

先月、煙突を全て少し太いものに交換しました。

ストーブ1

106mmから120mmに換えただけですが、格段に燃えが良くなり、何より手間のかかる煙突掃除の回数を激減できると聞いたからです。

ストーブ2
(直径変換アダプター)

私のところでは、煙突は1Fの工房から2F住居の床を貫通してまっすぐ立ち上がり屋根裏で外に出ますので、工房を暖房すると住居もすくなからず温かさの恩恵があります。煙突を太くしたことで、その恩恵も少し増えた気がします。


でも春の到来はやはりうれしいですね。

下の画像は、山桜のペグの塗装中。なんだか小人のようで、、。
ストーブ3

| 工房生活の周辺 | 07:29 | - | - | pookmark |
若い二人のための座卓
座卓110−1


昨年末に工房を訪問してくれた姪夫婦がその折、小振りの座卓の注文をしてくれました。(貧乏な叔父を心配するよくできた姪なのです。)

彼らは、隅田川沿いの高層マンションの眺望の素晴らしい部屋で、あえて座って食事するライフスタイルをとっていました。テーブルや椅子で室内のスペースをとられたくないそうです。

将来、家族が増えたり、もっと広いスペースに転居したらテーブル生活にして、この座卓をソファーの前に置いて、ティーテーブルに使いたいと言っていました。

ロースツール要望は、私が結婚祝いに贈ったロースツール →
と同様にブラックウォールナットとならの組み合わせで、できたら棚をつけてほしいとのことでした。

座ったとき膝が棚板と接触するため、脚の位置、棚板の高さなど検討して、支障のない配置を探りました。

広い棚板や天板は季節の湿度の変化によって巾が伸び縮みしますのでその動きを許容する工夫をしてあります。


大喜びの若い二人の傍らで、田舎者の叔父は窓の外の眼下に広がる大都会東京のウォーターフロントの風景に呆然自失。

とりあえず夏の花火大会時のビールを予約して、そそくさと首都高を走り抜け藤枝の田舎に逃げ帰りました。


「座卓110」
110w x 65d x 35h cm
ブラックウォールナット、ナラ
オイルフィニッシュ
(参考価格¥150,000 送料¥4,000)



座卓110−2

座卓110−3

座卓110−4





| recent work | 14:56 | - | - | pookmark |
清見寺(せいけんじ)

先週末、この夏結婚したばかりで東京で共稼ぎしている姪夫婦が静岡の叔父の家具工房を訪れてくれました。

清水1
(三保の松原で)



翌日、よく晴れた冬の清水を案内した折、思い立って30年ぶりに清見寺も訪ねました。


清水2


1300年の歴史があり歴代権力の庇護も戦いもあったのですが、雪舟や漱石、藤村も訪れている寺で、清水港を見渡す絶好の斜面中腹にあります。

建物も豪壮なものですが、なにより庭の五百羅漢(230年前、作者不詳)にははっとさせられます。
若い頃、病を得て一ヶ月入院治療のあと、退院してすぐにここを訪れた時のことが忘れられません。そのあと、会社を退職し、木工の道に入ったのでした。

日曜午後なのに参観者もほとんどなく、静かなひと時を楽しみました。


清水4

清水5

清水6


交通の便のよいところですのでお近くにおいでの際は、是非。



| 工房生活の周辺 | 08:53 | - | - | pookmark |
ブラックウォールナットのダイニングチェアー
ダイニングチェア−1209−0

ダイニングチェア−1209−1

ダイニングチェア−1209−4


私のHPのgalleryの中に、定番の「ダイニイングチェアー507」をご紹介しているのですが、一見ありきたりのデザインに見えるためか、いままであまり反響をいただけませんでした。
私としてはシンプルなデザインのなかに加工技術をかなり工夫したもので座り心地もよかったため、ずっと少し残念におもっていたのです。

ところがある日、大阪のYさんという方からメールをいただき、ぜひこのダイニングチェアーに実際に座って確かめたいと、後日、はるばる大阪から静岡県藤枝市の私の小さな工房まで訪ねてみえました。どんな世代の方だろうと近くの駅までお迎えにいくと、驚いたことにYさんご夫妻はまだ若いさわやかな共稼ぎのカップルで、工房でじっくり見て触れて座ってたしかめてもらい、いろいろな話題に楽しく会話がはずみました。

そして今使っているテーブルがブラックウォールナットということで、チェアーも定番のナラではなくブラックウォールナットで製作し、四脚のうち二脚を短いアーム付きとしてご注文いただいたのです。

一ヶ月以上かけて製作を終え、お届けするととても喜んで頂けました。

目先の話題性ばかりの今の大量消費社会の中で、Yさんご夫妻のように堅実なモノに対する考えとご自身の眼で判断している若い世代の方に出会うとなんともいえない嬉しい気持ちになり、ものつくりをしていてありがたいと思いました。

[ダイニングチェアー1209]
46 w x 52 d x 42 sh /77 h cm
ブラックウォールナット
オイルフィニッシュ
¥65,000(アーム無し)¥75,000(アーム付き)送料¥3,000




ダイニングチェア−1209−2

ダイニングチェア−1209−3

| recent work | 22:17 | - | - | pookmark |
Nさんのアームチェアー
アームチェア−1109−1


すこし大振りなアームチェアーを製作しました。

愛媛のNさんからお問い合わせをいただいてからお送りしたスケッチを土台に何回となくメールで打ち合わせして、このデザインに落ち着きました。

Nさんは体格が良いので標準的な寸法ではなく、Nさんに採寸をおねがいして具合のいい寸法を採って頂き、こちらも図面を修正したのです。

以前、静岡のクラフトショップで、「ハンス・J・ヴェグナーの名作展 PPモブラーの職人技」という展示を見た際、椅子のパーツが加工の工程ごとにパネルに展示されていました。

その時、部材の寸法の大きさに、本当に驚きました。

西欧人の体格には強度的にこんな大きな部材から削りだしていくのだ! と。自分が普段製作している部材の寸法とは全然違ったのです。
そして完成品がちっとも重たく感じさせないデンマークのデザインセンスと加工技術に舌を巻きました。

Nさんは当初デザインが重たくなることを心配なさっていましたが、強度を充分保ちつつ軽く観える工夫を説明して、製作に入ったのです。

お届けした後、座り心地がいい、ながく座っていられると、メールを頂いて、よかったと思いました。

アームチェア−1109
65w x 54d x 42sh/78h cm
なら オイルフィニッシュ
(¥82,000 + 送料¥3,000)


アームチェア−1109−2

アームチェア−1109−3
| recent work | 18:08 | - | - | pookmark |
チェリーの譜面台
譜面台1


フルートを学んでいる大阪のkさんから譜面台のご相談をメールでいただいたとき、ひそかに「待ってました」と思いました。

というのもまえからいちど譜面台に挑戦してみたかったからです。

私のお気に入りの米国や英国の木工家達は、皆、譜面台を製作しているのです。
しかもなんだか楽しそうに!
きっと「音楽」という形のない、時間とともに流れる要素が「木工品」を揺らすのでしょうね。

昔、横浜で貧乏学生の一人暮らしをしていた頃に、なぜか急にヴァイオリンを独習したくなり、たまたま予定外のおカネが入ったことがありまして、すぐに楽器店にはしりヴァイオリン(ストラディヴァリウスです。、、、ただ、コピーとラベルに書いてはありましたが。)とケース、安物の金属の折りたたみ譜面台を買いました。

その譜面台はお粗末で、手が怪我しそうで、金属の譜面台は楽器に合わないな、木製がいいな、とずっと感じていました。(ヴァイオリンのその後のことは、私の古傷に触るので書きません。)

チェリーは木肌が美しく、丈夫な割には比較的軽く出来上がりました。
高さは簡単に微調整できます。
ページ押さえは、「書見台」で試みたものを、応用しました。

「絶対音痴」の私はいまも楽器をされる方をみるとうらやましくて仕方ありません。

いつかkさんの演奏を聴かせて頂きたいと思っています。


譜面台
50w x 41d x 111~155h cm
ブラックチェリー、ブラックウォールナット
オイルフィニッシュ
(¥48,000 + 送料¥2,000)


譜面台2

譜面台4

譜面台5

譜面台7
| recent work | 13:49 | - | - | pookmark |
胡桃のティーテーブル


ティーテーブル1

ソファーの前におくティーテーブルです。
材質は胡桃(くるみ)を使っています。ごくごくシンプルなかたちはご注文をくださったKさんの要望でした。人生の先輩でもあるKさんのセンスの良さにはいつも脱帽で、今までにいくつかの家具を作らせて頂いたのですが、彼女の提案が私のわくを超えさせてくれたことが何回かあります。

ティーテーブル2

ティーテーブル3


写真ではわかりにくいかと思いますが、脚は太鼓腹に膨らんでいて、やわらかな印象を与えてくれます。

こういうシンプルな形状の中に、なおいくつもの可能性が観える作り手になりたいとずっと思ってやってきましたが、いくつになっても簡単ではありませんね。だから仕事を続けられるのかもしれません。

この胡桃は、北海道産の直径45cmほどの丸太を挽いて乾燥させてあったものです。一本の樹からひとつの家具すべてを製作するのは木質や色調に無理がなく理想的ですが、経済的になかなか容易ではないのでいつもできるとは限りません。このティーテーブルのようにできた時はうれしいです。

ティーテーブル
90w x 45d x 30h cm
胡桃
オイルフィニッシュ
¥120,000(送料別)
| recent work | 10:18 | - | - | pookmark |
ホームページのことなど
工房風景1


ひとりでも多くの方にホームページをみていただきたいのでこのブログがそのきっかけとなればと始めて一年半が過ぎました。

家具工房の仕事は、終日工房にこもってすることがほとんどです。散歩するくらいであまり外出しません。私の場合、唯一、静岡や東京で2〜3年に一度開く個展が旧交を温め新たなつながりを作る大切な機会でした。それがささやかな営業活動でもあったわけです。

ですからウェブという手段の出現は、いまさらながら、それ以前には考えられないつながりをもたらしてくれているように思うことがあります。

たまにですが、お会いしたことのない方から電話やメールをいただき、そのことからメールやお手紙で何回かのやりとりの後、何かがかたちとなり、北海道や四国のような遠方に発送する時、不思議な気持ちになります。

またサイトを観てくださった都市部の方から「母は斉藤さんのDM(年に数回ハガキのDMを差し上げています。)を冷蔵庫に張ってましたよ。」などとお電話があって、新たなつながりが私の知らないところで生まれていたのがわかり、うれしくなります。

先日、ホームページをリニューアルしました。

またお立ち寄りください。


工房風景3

工房風景2
| 工房生活の周辺 | 15:55 | - | - | pookmark |
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