(工房からの近況をお届けします。)
引き出しチェストとソウイングキャビネットです。キャスターがついて自由に動けます。
これらは、Mさんに、2年前に制作させていただいたミシン台:
の下部に収まるようデザインされました。
裁縫作業をしないときはミシン代の下に収納され、作業時にキャスターで簡単に引き出されて、キャビネット・トップは道具も置け、部屋の中の限られた空間に有効利用できます。
ここには2台のアイロン、まんじゅう(アイロン掛けで使う楕円型の当て台)、布地、などが収納されます。
Mさんの余技がさらに展開されそうです。
「引き出しチェスト 323」
300w x 350d x 525h mm
ナラ、メープル(引き出し内部)、ブラックウォールナット(つまみ)
オイルフィニッシュ
「ソーイングキャビネット 323」
710w x 350d x 575h mm
ナラ、ブラックウォールナット(つまみ)
オイルフィニッシュ
春の暖かさに誘われて、クリスマスローズが一斉に咲き始めました。
at 10:12, 斉藤 衛, recent work
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厳寒の緩んだ1日、荒涼とした小さな庭でひとり花を咲かせ頑張っている水仙に、「ありがとうね」。
待っていてくれる人に、ていねいに。
先日、不調の10年目のモデムの交換に、プロバイダーに電話し教えられたところに繋ぐと音声案内で何回も要件ルートを選択したあとメロディーが流れ、やっと人と話すのかと思っていたら、待ち時間を利用した人口知能による本人確認のための質問が続き、それに答えてから、そのあとようやく生身の人間と繋がってモデムの交換の申し込みが終えました。
これが現代の普通かもしれませんが、後日やってきた新型モデムの交換、設定にもつまずいて、老人には、ふー、とため息でした。
先日、新聞の論説に、シャドーワーク(影の仕事)で、技術の進歩にもかかわらず個人の生産性が低下しているのでは、とあり、興味深かったです。
報酬を伴わない目に見えない作業が、デジタル機器を使って個人の作業として巧妙に押し付けられ、時間を取られているのでは、ということらしいです。
便利さ、技術的な高さ、の代償に、今を生きる私たちの毎日に何を失っているのかな、と思いました。