(工房からの近況をお届けします。)
厳寒の緩んだ1日、荒涼とした小さな庭でひとり花を咲かせ頑張っている水仙に、「ありがとうね」。
待っていてくれる人に、ていねいに。
先日、不調の10年目のモデムの交換に、プロバイダーに電話し教えられたところに繋ぐと音声案内で何回も要件ルートを選択したあとメロディーが流れ、やっと人と話すのかと思っていたら、待ち時間を利用した人口知能による本人確認のための質問が続き、それに答えてから、そのあとようやく生身の人間と繋がってモデムの交換の申し込みが終えました。
これが現代の普通かもしれませんが、後日やってきた新型モデムの交換、設定にもつまずいて、老人には、ふー、とため息でした。
先日、新聞の論説に、シャドーワーク(影の仕事)で、技術の進歩にもかかわらず個人の生産性が低下しているのでは、とあり、興味深かったです。
報酬を伴わない目に見えない作業が、デジタル機器を使って個人の作業として巧妙に押し付けられ、時間を取られているのでは、ということらしいです。
便利さ、技術的な高さ、の代償に、今を生きる私たちの毎日に何を失っているのかな、と思いました。