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二人掛ソファー

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このソファーは新作ではなくずいぶん前に個展に出品したものです。

 

個展会場でとても気に入られたMさんが、じつに23年(!)もの間愛用されて、最近相談をいただき全体をリフレッシュしました。

 

 

このデザインは、英国のウィリアム・モリスの工芸運動・アーツアンドクラフツの影響を受けてその思想を米国で展開したスティッ

 

クリー(Gustav Stickley 1858~1942)の家具から刺激を受けたものなのですが、私は1台だけ個展のために製作したのでした。

 

 

 

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全体にオイルを塗り直しました。わざと硬めにしたクッションは新品に交換し、傷んでいた布地をウールの混じった新しいものに張り

 

替え、弛んでいたウェビングテープ(クッション下のスプリングテープ)も新しく張り直しました。

 

 

 

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このソファーを置くためにMさんは当時ちょうど新築中のお宅の間取りまで考慮してくれたのです。それほど気に入っていただいてそ

 

の後だいじに長く使っていただいたのでした。

 

 

久々にソファーに触れ、座り心地の良さにクッションを作り手が驚くほど硬めにしてよかったと思いましたし、時間のなかで素材のナ

 

ラはなんともいえない飴色になっていていい感じだな、と思いました。

 

 

こんなに長く使っていただいていること自体が、作り手にとってギフトです。

 

 

「ソファー 196」

140w x 70d x 76h cm

ナラ、ブラックウォールナット、ウレタン、ウール混紡布地

オイルフィニッシュ

 

 

 

at 14:43, 斉藤 衛, 工房生活の周辺

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