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リアルなちから

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先日、友人の狂言師・岡村和彦さんが属する一門(http://www.shigenokai.com)の藤枝公演を観に行きました。

 

今回で三回目でしたが、ちょっと驚いたことが二つあります。

 

 

ひとつは、マイクを通さないおおきな地声と美しい所作だけで見る人を釘付けにする古典演劇の、あらためてハッとするような新鮮

 

さと、そのちから強さでした。

 

それは日々のせわしなさと IT などの技術の急発展による日常変化に追いつくことのできない疲れ気味の私のようなものに、自分は日頃

 

心のうるおい置き忘れているのではないか、という疑いを持たせるような感じでした。

 

 

二つ目は観客がとても楽しんでいたことです。

 

以前は場内に、今から古典芸能を観るのだ、どんなだろう、というかすかな緊張と身構えがあった気がしたのですが(藤枝で狂言を観

 

れるとは!)、今回、演目の間に観客を巻き込んだ発声などのたのしいワークショップの効果もあって、演技中に観客のゆったりした

 

笑いが聞こえ、終演のロビーでは人々が「楽しかったね」という空気の中で帰路についていました。

 

こんなふうに観る方も楽しみかたが変化しステップアップするんだ、とちいさな驚きでした。

 

 

ちかごろ出不精気味になっている私は、観に行ってよかったと思ったのです。

 

 

 

at 09:31, 斉藤 衛, 工房生活の周辺

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